更新日時: 2024年/02月/13日 by aruna
メチレンブルーを刻してももちろん孵化率が下がったり奇形が生まれるなどの弊害も全くありませんでしたし、孵化した稚魚がメチレンブルーを浴びても全く問題ありませんでした。
糸を切ったり毎日水換えするのは面倒です。卵クリーナー+メチレンブルーを濃い目に入れるだけでたくさんの労働から開放されるのでぜひお試し下さい。
メチレンブルーは濃い目に入れると効果が高くなる
従来のメダカの卵の管理法では、メチレンブルーは容器に対して1滴程度だとされていました。
これは規定量の10分の1ぐらいの濃度で、水カビを退治するためには薄すぎ、容器に対して1滴か2滴入れた程度では数日すると透明になってしまい、効果がなくなってしまいます。このため、数日おきにメチレンブルーを足したり、水を入れ替えたりする必要があります。
たとえば、風邪薬を10分の1の量だけ飲んで風邪が治らないのと同じです。
規定量入れると卵に対して刺激が強すぎるという意見もありますが、それは水カビ側にとっても同じです。10分の1の量で水カビを十分に殺菌できないのなら入れても入れなくても同じだということです。
ただ、従来の方法でも卵にカビが生えにくくなっているので一定の効果はあるのだと思います。
ですが、メチレンブルーを入れっぱなしではなく毎日か1日おきに水を取り替えるのが正しいとされています。
つまり、従来の方法で毎日卵が入った容器の水を換えなければならないのは、新しいメチレンブルーを入れ続けないと効果がすぐに切れてしまい、水カビが発生してしまうのです。
また、メチレンブルーを規定量入れたからといって卵に悪影響が出ることは考えにくいです。規定量とは薬の効果があって、なおかつ安全に使用できる量です。全く問題がないと立証されているため安心して使える量なのです。
規定量は6リットルにつき1cc
メチレンブルーの規定量は6リットルにつき1ccです。600ccで0.1ccですが、計測できないので私は1ccが計量できるスポイトを使用して、まずは10cc程度の10分の1水溶液を作ります。
その水溶液を1cc〜2cc抽出し、卵が入った容器に投入しています。
また、計らなくてもだいたい目視でも判別できます。規定量メチレンブルーを入れるとブルーレットおくだけのような濃い青になるのでそれぐらいになるまで原液を投入します。濃くなりすぎたら薄めれば大丈夫です。
メチレンブルーは色が薄くなってくると効果がなくなるので、その際は新しいメチレンブルーの原液を入れます。
メダカの卵の管理で粘着糸を切る必要はあるの?
メダカの卵の管理で、粘着糸を切らなければ卵がカビやすくなるという説があります。私の考えでは粘着糸がついたままだとゴミや無精卵が有精卵に接触したままになってしまい、有精卵に雑菌が付着してしまって卵が腐ってしまうのだと思います。つまり、粘着糸を剥がすことで消毒しなかったり、メチレンブルーが薄いと卵の周りに付着した粘膜や糸が腐敗してカビが発生し、隣接した卵が死んでしまいます。
ですが、メチレンブルーを濃くすることで水カビが発生しなくなるため粘着糸だらけでも全くだめになることがないです。
濃い目にメチレンブルーを入れた2つの容器を用意し、片方は粘着糸を取り除いた状態の卵を入れ、もう片方はそのまま卵を投入しました。
結果、どちらの容器にも水カビは発生しませんでした。一方でメチレンブルー薄めの容器で粘着糸を切った卵を入れましたが、白くなる卵がいくつかありました(水カビが広まって有精卵がダメになることはありませんでした)
このような結果になったため、私は卵の粘着糸をいちいち切り離す作業を全く行っていません。ですが孵化率などに悪影響がなかったためこのやり方で卵の管理を行っています。
まとめ
メダカの卵の管理法は採卵して粘着糸を切って、メチレンブルーを1滴たらし、定期的に水を交換するやり方が一般的です。
ですが、メチレンブルーを濃い目に入れること+卵クリーナーで管理の手間を減らすことができます。とはいえ、これは私の手抜き管理なので、厳密にやりたい方は従来のやり方でやったほうが安全性が高くなります。
基本はどのやり方も同じなので、あなたにあったメダカの卵の管理法を見つけてくださいね!
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