更新日時: 2019年/06月/23日 by aruna
突然死の原因は硫化水素の他に、ウーディニウム病などの病気が考えられます。しかし、病気の場合、魚の体表が白くなったり、泳ぎ方がおかしいなどの異常が見られます。とくに新しい魚を追加して間もない場合、突然死の原因は硫化水素ではなく病気である可能性が高いです。
臭いをかぐ
海水魚の突然死が硫化水素であるかどうかをチェックするためには、水槽の臭いをかいでみて、硫黄やドブのにおいがするかどうか確かめましょう。
硫化水素はドブなどでも発生しているので、悪臭がしたら硫化水素が原因であることが多いです。
次に決定的な方法としては、サンゴや貝が無事かどうか確かめることです。
硫化水素は魚にとっては猛毒ですが、サンゴや貝などの無脊椎動物にはそこまで有害ではありません。
もし魚の突然死が水質悪化が原因であれば、硝酸塩などに弱いサンゴはたちまち弱ってしまいます。
ですが、サンゴたちが元気なのに魚だけ死んでいた場合、硫化水素が原因であることが多いです。
海水水槽から硫化水素を除去する方法
最後に、海水水槽から硫化水素を除去する方法を紹介します。
底砂のサイズを変える
海水魚の突然死を防ぐためには、
硫化水素が発生する原因である嫌気層を作らせないことが重要です。
パウダー状の細かいサンゴ砂を使うと、水が底砂の中に流れなくなってしまい、酸素がいきわたらなくなってしまいます。
そこで、大き目のサンゴ砂を敷けば嫌気層ができにくくなり、硫化水素が発生しにくくなるのです。
強い水流を作る
また、水槽内に強い水流を作り、水槽の隅々まで酸素がいきわたるようにします。
水流が弱かったり水のよどみがあると嫌気層ができやすくなり、突然死の原因になります。
そこで、ライブロックを水槽の中心に設置するなど、水流が水槽全体にいきわたるように工夫するとよいでしょう。
鉄くぎを入れる
硫化水素は鉄と結びつき、無害化することができます。
そのため、一部のアクアリストはろ材の中に鉄くぎを入れ、海水魚の突然死を防いでいます。
実際、硫化水素が発生した泥の中に鉄くずを入れると、硫化水素が発生しなくなるという実験データもあります。
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