更新日時: 2022年/06月/06日 by aruna
金魚がすぐ病気になったり死んでしまう原因は水質にあると書きました。
私がこの説を提唱するきっかけになったのは、金魚が日本の池や川に定着し、繁殖しつづけていないこと気づいたからです。
まず知らない人もいると思うので説明すると、金魚は室町時代に中国から伝来した魚で日本の淡水魚ではありません。
そのため、もし野生に生息している金魚がいたら、ブラックバスやミドリガメと同じ「外来種」になります。
金魚もこれだけ日本で飼育されていれば外来種として問題になりそうなものですが、そのような事例は全く報告されていません。
少なくとも私がネット上で金魚が外来種として繁殖している事例を見つけようとした結果、一つも見つけられませんでした。
ですが、非常に多くの金魚が川に捨てられています。
特に、日本には金魚すくいというイベントがあるため、毎年たくさんの金魚が池や川に捨てられていると思われます。
具体的な数はわかりませんが、ブラックバスの比ではないぐらいのおびただしい数であることは間違いありません。
それなのに、日本の川や池に定着して繁殖し続けている金魚が確認された事実が見つからないのです。
たまに川魚を捕まえに行くと、網に金魚がかかることはありますが、その個体は誰かが放流した個体であって、自然繁殖した個体ではありません。
もちろん、金魚は色が派手で泳ぎが下手なのでカラスなどの鳥に狙われやすく、野生では生存しづらいという理由もあるでしょう。
しかし、これだけ大量に放流され続ければ、繁殖する個体群があってもおかしくないはずです。
最近は温暖化により、東京の川にグッピーが生息しているそうです。グッピーは金魚以上に泳ぎが下手で色が派手です。
しかし日本の川で問題なく繁殖しているという事実を考えると、やはり金魚は日本の水そのものになじむことができず、すぐに病気になったり死んでしまう可能性が高いのです。
実際、オーストラリアやカナダ、アメリカなどでは捨てられた金魚が川や湖で大繁殖し、外来種として問題になっています。
さっきも書いたように、海外のほとんどの地域が硬水なので、ミネラル分が不足しがちな金魚でも定着することができたのではないでしょうか。
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