更新日時: 2022年/07月/21日 by aruna
水槽立ち上げに準備するもの
海水水槽を作るときに必要なものを紹介します。
ウミブドウ
ウミブドウは海水魚ショップに売られているもので構いません。チャームなどで購入することができます。
サンゴ砂
サンゴ砂も必須です。
ライブロック
ライブロックにはバクテリアなどの微生物がたくさん付着しています。ライブロックにはバクテリアだけでなく、水質を安定させる生物がたくさん生息しているので、あったほうがよいでしょう。
水槽
水槽はあなたの好きな大きさで構いませんが、20リットル以上あると水質が安定しやすいです。
ちなみに私は7リットルのプラケースでスズメダイを飼育していたことがありますが、水が蒸発して塩分濃度が上がりやすく大変でした。
ですから、あなたの部屋に置きたいと思った大きさの水槽を選んでしまえば十分です。
フィルター
次に、フィルターはエアリフト式の底面フィルターを使用します。
底面フィルターを使う理由は、バクテリアを活性化させる必要があるからです。
そのため、底面フィルターで水を土の中に循環させ、空気を送ることでバクテリアを育てていきます。
ヒーター
海水魚は温度の変化に弱いので、ヒーターの購入は必須です。さらに、部屋の中が暑くなるのなら(28度以上)ファンやクーラーも購入したほうがいいでしょう。
人工海水・比重計
海水魚を飼育するためには海水が必要なので、人工海水は当然必要です。比重計で比重を計り、海水を作ってあげる作業が最初だけ必要になります。
ライト
サンゴを飼育するのでなければ、ライトはお好きな種類を選んで構いません。ただ、サンゴ類を飼育するときは強い光が必要になるので、強光LEDやメタハラなどの器具が必要になります。
エサ
海水魚は生き物なので、当然エサが必要になります。海水魚のエサならなんでも構いませんが、私はずっと「おとひめ」を使用しています。
合計でたったの7500円!
これだけなら、すべての器具を新規購入しても、最低で5000円程度で収まります。
・水作ミニ(底面フィルターの代わりに埋める・300円)
・照明(1000円・なくても可)
・ヒーター(1000円)
・比重計(900円)
・人工海水(300円)
・エアポンプ(300円)
・サンゴ砂(300円)
上記は、私が試験的にプラケースで海水水槽を製作したときにかかったコストです。(実際は家にあるものを流用しているので、もっと費用は少ないです)
これにライブロックと生体、エサなどを含めると7000円から10000円程度になります。
通常は海水水槽を立ち上げる場合、どんな小型水槽でも2万円から3万円程度の初期費用がかかります。しかし、海藻を入れるだけで初期費用を驚くほど抑えることができるのです。
海水水槽の作り方
海水水槽を作るのは簡単です。この手順通りに水槽を立ち上げれば、だれでも海水魚が飼育できるようになります。
水槽セット
まずは底面フィルターを水槽の底に敷きます。
その上にサンゴ砂を2~3センチほど入れます。
サンゴ砂を入れる理由は、phをアルカリに保つことと、カルシウムなどの成分を補給するためです。
※ここで重要なのはサンゴ砂を入れすぎないようにすることです。砂を敷きすぎると酸性になってしまうだけでなく、硫化水素という有毒ガスが発生します。
そのため、サンゴ砂も薄めに敷いておきましょう。また、サンゴ砂も微粒子だと危険なので粗目のものを使いましょう。
底の部分をセットし終えたら、あとは人工海水を入れるだけです。ここの注意点としては、少し比重を低めに海水を作るということです。
比重を低くしないと、水が蒸発して海水が濃くなりすぎてしまうからです。目安として、目いっぱいの状態で1.20程度の比重にするとよいでしょう。
海水を入れたら、次はライブロックを入れます。ライブロックにはバクテリアや多くの微生物が生息しているため、水が出来上がるのが早くなります。
ライブロックを入れたら一週間から2週間程度水が出来上がるのを待ちますが、待ちきれないなら一日たった段階で魚を投入しても構いません。
なぜなら、ライブロック自体にバクテリアが豊富に含まれているからです。
魚を投入
水が出来上がれば魚を投入し、マリンアクアリウムの完成です。しかし、いくら海藻は浄化能力が高いといえども、
魚を入れすぎるとキャパシティがオーバーしてしまいます。とくに立ち上げ直後はバクテリアの数が少ないため、まずは丈夫な魚を一匹から2匹程度投入するとよいでしょう。
足し水するときの注意点
魚を入れたらあとはエサを与えて足し水をするだけです。
しかし、フタをしないと水がすぐに蒸発して、海水濃度が異常に濃くなります。
また、エアポンプの泡で海水が周りに飛び散ると塩分も減ってしまいます。そのため、そのまま足し水だけしていると、水槽の海水濃度が異常に薄くなってしまうことがあります。
ですから、フタなしで10リットル以下の小型水槽で飼育している場合はたまに比重計で濃度を測ってあげてください。
比重が濃い場合は足し水すれば解決できますが、薄い場合は人工海水を足してあげる必要があります。
海水水槽におすすめの魚
小型水槽で飼育できる、初心者向けの海水魚を紹介します。
コメント
この場合の底面フィルター交換はどのくらいの頻度で行なった方がよろしいですか?
ほんDさま
交換は必要ないです。現在立ち上げ後半年以上たちますが、クマノミや追加したソフトコーラルたちは元気です。
底面フィルターと黒土の間にはウールマットを敷いた方がいいですか?
通りかかりさん
私はウールマットは使わずそのまま黒土を敷いています。お好みでいいんじゃないでしょうか?
黒土は水捌けが悪いと思いますが、
詰まったりして
水流が減ったり無くなったりで
今後、掘り起こすなどの
面倒なメンテナンスが必要にならないかが
心配です。
試したいのですがね・・・
まじすかさん
一年近く黒土水槽を使っていますが、今のところ詰まったりは一切していません。
メンテナンスはおそらく必要ないと思います。
まあ、試したいのであればお気軽に試されてみてはいかがでしょうか?笑
はじめまして!
是非挑戦したいのですが、底面フィルターをどうしたらいいのかよくわかりません(泣)
水作エイトを黒土で埋め込むだけでしょうか?
底面フィルターの黒い板?を水槽に敷き詰めて、その上に黒土を盛るのですか?
底面したことがなくて、ピンと来ないので、宜しければ教えてください!
さかなちゃん様
ご連絡ありがとうございます。
本来は底面フィルターの板を敷いてその上に黒土を盛ります。
私は水作エイトを埋め込んでいましたが、それでも問題ありませんでした。
要はバクテリアを活性化させるために、フィルターによって水流を発生させ、黒土の中に新鮮な空気を送る感じですね。
ちなみに書くのを忘れていましたが、黒土の上に敷くサンゴ砂は粗めを使ってください。
砂が細かいと酸欠になって硫化水素が発生するといけませんので。
あと、立ち上げ直後は病気が出やすいのでスズメダイとか丈夫な魚を一匹入れて1か月ぐらい待った方がいいです。
https://www.shopping-charm.jp/userarea/docs/asp2_rs.html
※底面フィルターのイメージとしては上記のサイトが一番近いかと思います。(上記のサイトではソイルになってますが黒土に置き換えてください)
返信ありがとうございます!
まさにこのプロジェクトフィルター昨日買いました!
ウール敷かずにそのまま黒土敷いて、穴に詰まったり、黒土が吸い込まれて常に舞って濁るとかには、ならないんですかね?
プロジェクトフィルターだと水中ポンプで強すぎるから
エアーポンプくらいの水流じゃないとダメでしょうか?
珊瑚砂はアラガライブ SPグレード リーフサンドが余ってたので、使おうと思ったましたが、1mm~2mmです。
もっと荒いものですか?
色々聞いてすいませんm(。≧Д≦。)m
さかなちゃん様
ご連絡ありがとうございます。
水作エイトを埋め込んだ時は水が濁るとかはなかったので多分大丈夫だと思います。
水流は海水魚の場合ある程度強くした方がいいです。海は潮の流れが激しいので。
もっと荒い方がいいですね。私は中サイズから大サイズと言われているものを使用しています。
以上、よろしくお願いします。
そのフィルターを使ったことがないので正確なことは言えませんが。
ありがとうございます!
一応1つは立ち上げました。
水作なども色々試してみます!
はじめまして!現在ミシシッピニオイガメを飼っていますが、カメもこの黒土をつかった水槽で飼育できますかね?
1週間くらいで水が汚れてしまうので…
あんころ様
黒土を入れること自体は大丈夫ですがカメは水を汚すので濾過が追いつかないと思います。
汚れが気になるなら、生物濾過よりも大き目の水槽に入れてあげたほうが解決になると思います。