更新日時: 2019年/03月/31日 by aruna
しかし、アンタエウスオオクワガタは低温を好むため、常温で飼育するとすぐに蛹になってしまい、小さな成虫しか羽化してこなくなってしまいます。
特に、インドアンタエウスやヒマラヤアンタエウスなど、高山に住んでいる亜種は20度以下の超低温で飼育する必要があります。
ですから、70ミリ台後半以上の立派な成虫を羽化させたいのなら、エアコンやワインセラーなどによる温度管理は必須なので注意しましょう。
幼虫から成虫になるまでの期間
アンタエウスオオクワガタは、幼虫から成虫になるまでにおよそ一年から一年半の期間がかかります。
ただ、先ほど述べたように常温で飼育すると、半年程度で成虫になってしまいます。
大型のオスを作出するためには、低温でじっくりと育て、幼虫期間をできるだけ長くする必要があるので注意しましょう。
アンタエウスの寿命
アンタエウスの寿命は一年から2年程度です。日本産のオオクワガタよりは短いイメージがあり、数年以上生きている個体は稀です。
アンタエウスの種類
アンタエウスにはいくつかの亜種があり、それぞれ特徴が異なります。
マレーアンタエウス
マレーシアに住むアンタエウスは、一番高温に強く、日本の気候でも育てやすいです。とはいえ、マレーシアの高山地帯に住んでいるので、当然高温には弱く、25度未満で飼育しないと小型の成虫が羽化してきます。
インドアンタエウス
インドアンタエウスは、スタイルがよく、一番人気があります。かつては数十万円以上で取引されていましたが、現在はだいぶ価格も落ち着きました。
インドでも標高の高い山に生息しているため、22度前後の低温を好みます。
ヒマラヤアンタエウス
ヒマラヤアンタエウスはその名の通りネパールなどのエベレスト周辺に住んでいます。そのため、非常に低温を好み、冬場も保温せずに越冬が可能です。
また、幼虫もかなりの低温を好むため、大型のオスを作出するには20度前後で管理する必要があります。
アンタエウスのギネス
アンタエウスオオクワガタのギネスは
マレーアンタエウス83.2
となっています。人気種なので飼育者が多く、ギネス更新は難しそうです。
アンタエウスの販売情報
アンタエウスオオクワガタは人気が高く、全国の昆虫ショップで販売されています。また、ネット通販でもチャームなどで年中販売されており、気軽に購入できます。値段はインドアンタエウスが10000円前後、そのほかの亜種が5000円前後といったところでしょうか。
また、ヤフオクなら個人が育てたブリード品が年中販売されているので、いつでも購入できます。
アンタエウスを育ててみよう
アンタエウスは非常に飼育が簡単ですが、高温に弱いため、常温で飼育するとすぐに蛹になってしまいます。
すると60ミリ台のチンチクリンのオスしか育てられないのでがっかりすることになってしまいます。
ですから、アンタエウスを飼育するときは、必ず冷やし虫家やエアコンなどで温度を20度から22度に保つようにしてくださいね!
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