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メダカの病気について、見分け方と治療・予防法を解説!

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メダカ

更新日時: 2023年/09月/03日 by aruna

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塩水浴

メダカの病気は、塩水浴でも治すことができます。病気の原因である寄生虫や細菌などは、塩水では生きていくことができません。

ですが、メダカは塩水に対して抵抗力があるため、ある程度の濃度の塩水であれば大丈夫です。この差を利用して塩水浴でメダカの病気を治療することができます。

さらに、塩水浴はメダカの体力を回復させることができるため、病気末期で薬が効かないときに用います。

塩水浴すると水草や貝などが駄目になってしまうため、私はほとんど病気が出ても行いませんが、末期の病気のメダカは隔離して塩水浴させることがあります。

塩水浴のやり方

まず、1リットル程度の小型容器を用意します。ここに飼育水を注入します。メダカはきちんと温度合わせしないとショックを起こしやすいので飼育水を使ったほうがいいでしょう。

次に、メダカを入れ、1リットルあたり0.3%になるように塩を入れます。1リットルあたり0.3%とは3グラムで、およそ3ccです。100円ショップなどで計量カップを購入しましょう。

ただ、メダカの病気の原因である細菌や寄生虫などは0.3%程度の塩分濃度では死にません。もちろん症状が軽ければ0.3%の塩水でも良くなることがありますが、効果が見られなければ数時間後にもう0.3%分の塩を足します。

いきなり0.5%以上塩を入れてしまうとメダカが死んでしまう可能性があるので段階的に塩を入れましょう。もちろん0.3%入れた段階で治癒すれば問題ないですが、今までの経験上、中程度から重症の病気のメダカが0.3%で病気が治ったことはほとんどありません。

メダカの薬浴

塩水浴で治らなかったり、明らかに病気であるときは薬浴を行います。特にヒレや体表が充血したり、エラが腫れている状態であるときは薬浴したほうがいいです。

家に薬がないときはとりあえず塩水浴させてから薬を入れるのもありですが、明らかに「病気」の状態ではメダカにおいては塩水浴より薬浴させるか、塩浴と薬浴を同時に行うほうが安心です。

白点病

白点病はメダカの体表に細かい白い点がたくさん付着します。白点病は最も有名な魚の病気ですが、白点病の魚をお店で購入しない限り感染することはありません

このため、実際メダカが白点病に感染することはめったにないでしょう。白点病にはアグテンかメチレンブルーなどの青くなる薬を使います。

アグテンの効果はすさまじく白点病はすぐ治ります。

尾ぐされ病・細菌性皮膚炎

尾ぐされ病はメダカのヒレが裂けたり、白く溶けたり、充血する病気です。カラムナリス菌やエロモナス菌という細菌が原因です。同じくヒレではなく皮膚が白くなったり血が滲んだりしているとカラムナリス菌が皮膚炎を起こしています。

メダカのヒレが破れる原因は病気以外にもありますが、患部が白くなっていれば細菌に感染しているため治療が必要です。重症になるとヒレや皮膚が充血してくるのでその前に手を打つことが重要です。0.5%以上の塩水で塩水浴させるか、エルバージュやグリーンFゴールドなどの薬を使います。

エラ病

エラ病は寄生虫によるものとカラムナリス菌によるものと2種類あります。エラ病は、金魚や熱帯魚では寄生虫によるものが多いですが、メダカは寄生虫ではなくカラムナリス菌が原因であることが圧倒的に多いです。これは寄生虫用の薬を使っても全く効果がなかったため間違いありません。

ちなみに寄生虫の場合、グリーンFなどの薬は全く効果がありませんが、カラムナリス菌の場合は尾ぐされ病と同じ治療法でOKです。

エラがやられると呼吸困難で死んでしまうため、重症になるまえに治療することが大事です。プラジカンテルやリフィッシュなどの寄生虫用の薬が手に入ればまず使ってみてもいいですが、塩水浴やグリーンFゴールドなどで細菌を退治することが肝心です。

やせ細り病・ポツポツ死

痩せ細りやポツポツ死と呼ばれる原因不明の病気がメダカには非常に多いです。ですが、私の意見ではこれらの病気はカラムナリス菌が原因である可能性が高いです。実際0.5%以上の塩水浴やエルバージュによる薬浴で治った個体が何匹もいます。

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松かさ病・穴あき病

松かさ病や穴あき病はエロモナス菌が原因と言われていますがはっきりとしたことはわかっていません。グリーンFゴールドやエルバージュなどを餌に混ぜて与えると効果的であるとされています。ただしメダカに関しては内蔵に病気が感染するとすぐに死ぬため、あまりこういった重度の病気に感染することは少ないです。

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メダカの病気の原因

メダカは水槽で飼育していると非常に病気に感染しやすいです。一方、外で飼育するとほとんど病気になることがなく、ほったらかしておいても大丈夫です。中にはビンでメダカを大量に詰めてそのまま放置している人もいます。

なぜ水槽ではメダカは病気に感染しやすいのでしょうか。私の経験上、メダカが病気になりやすい環境や原因について紹介します。

水質悪化

よく教科書的な模範解答として、メダカの病気の原因は水質悪化だとされています。たしかに、初心者のように狭い水槽に水道水を入れ、買ってきたメダカをいきなり大量に入れたら確実に病気になるでしょう。

ですが、バクテリアや濾過の知識がある人間でアクアリウムの経験がある方でもメダカの室内飼育で病気になって死んでしまう方は多いです。

私は複数の大型アクアリウムショップのベテラン社員の方やメダカ専門店を経営している方とメダカについて話をしていますが、メダカは屋内で飼育すると病気になったり、原因不明の突然死などが頻繁に発生した経験をほとんどの方がお持ちでした。

実際、某大手アクアリウムショップでは、仕入れたメダカの3分の1がダメになってしまうこともあるそうです。

メダカの病気は水質悪化が原因であれば、アクアリウムショップやメダカ専門店の経営者は水質管理が全くできていないことになります。そして、水質管理ができていなければ他の熱帯魚や金魚も病気で死んでしまうはずです。少なくともメダカと同じ3分の1が死んでしまうはずですが、決してそうではありません。

実際他の魚は全く大丈夫なのにメダカだけが病気になって死んでしまうことが非常に多いです。私はメダカだけでなく金魚や熱帯魚、海水魚など幅広く飼育していますが、すぐに病気になって死んでしまうのはメダカだけでした。

そもそもメダカは田んぼや水たまりなどの全く水の流れがない場所に住んでいます。こういった場所は水の流れがないため腐敗物が溜まりやすく、水質はそんなに良くないはずです。

そもそも、もしメダカが本当に水質悪化に弱いのであれば流れのない田んぼなどではなく、きれいな清流に住んでいるはずです。


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