更新日時: 2020年/03月/20日 by aruna
エンゼルフィッシュは南米産のシクリッドの仲間です。エンゼルフィッシュは初心者向けの熱帯魚だとされていますが、そこまで飼うのが簡単ではありません。
まあ、決して飼うのが難しいというわけではありませんが、グッピーやアカヒレなど超初心者向けの魚と比較するとちょっと難しいと思います。
この記事では、エンゼルフィッシュの飼育や繁殖などの基本的なポイントをお伝えするとともに、エンゼルフィッシュの飼育で気を付けなければいけないポイントを説明します。
エンゼルフィッシュの基本情報
エンゼルフィッシュは南米・アマゾン川に生息するシクリッドの仲間です。分類的にはディスカスやラミレジィと同じ仲間ということになりますね。
エンゼルフィッシュは特にディスカスと近縁なので混泳させると一緒に群れを作って泳ぐこともあります。
エンゼルフィッシュの種類
エンゼルフィッシュには3種類の原種が確認されています。
アルタム・エンゼルフィッシュ
デュメリリィ・エンゼルフィッシュ
この3種類のうち、デュメリリィエンゼルはあまり市場で見かけることはありません。
アルタムエンゼルフィッシュは大型のエンゼルフィッシュで愛好家に人気があります。
アルタムはたまに熱帯魚店などで見かけますが、非常に飼育が難しいため上級者向けです。
スカラレエンゼルはいわゆる、「普通」のエンゼルフィッシュになります。
エンゼルフィッシュの中では最も丈夫なので世界中に普及し、様々な改良品種が生み出されています。
マーブルエンゼル
ゴールデンエンゼル
プラチナエンゼル
ダイヤモンドエンゼル
ブラックエンゼル
レッドトップエンゼル
ゼブラエンゼル
など、体色が異なる品種や、ベールテールエンゼルのようにヒレが伸びている種類もあります。
最近では体の色が青みがかったブルーエンゼルも登場しており人気が高いです。
エンゼルフィッシュの場合、改良品種だから特別体が弱いといったことはありません。
普通のエンゼルフィッシュと同じように飼育できるので、初心者でも気に入った個体を飼育するとよいでしょう。
エンゼルフィッシュが好む水質
エンゼルフィッシュはアマゾン川に生息する熱帯魚です。アマゾン川は酸性なので、エンゼルフィッシュはアルカリ性よりも酸性の水を好みます。ソイルや水草を入れると水質は自然に酸性に傾くので、エンゼルフィッシュは水草水槽に適しているといえます。
ただし、必ずしもphを下げなければならないということはありません。中性の水(日本の水道水をそのまま使用した場合)でも問題ないので、水草水槽でなければ無理やり酸性にしなくても平気です。
水質悪化にはそこまで強くない
エンゼルフィッシュは、そこそこ水質が悪くても耐えることができますが、カラシンやグッピーの仲間と比べると硝酸塩の蓄積に弱いです。
硝酸塩はフィルターの中に住んでいるバクテリアでは分解できないため、硝酸塩に弱い魚は定期的に水替えする必要があります。
そのため、エンゼルフィッシュをプラティやネオンテトラのように放置飼育するのはよくありません。ですから、最低でも2週間に一度は水を換えるか、外部フィルターやオーバーフローを使用して嫌気層を作る(意味が分からない人は普通に水換えしてください)など、硝酸塩をためないような工夫が必要です。
立ち上げ直後にエンゼルフィッシュを入れるのは止めよう
また、エンゼルフィッシュを立ち上げ間もない水槽に入れるのは絶対によくありません。立ち上げ直後の水槽はバクテリアが定着していないので、アンモニアや亜硝酸などが発生しています。この状態でエンゼルフィッシュを入れても死ぬだけなので、まずはプラティなどの頑丈な魚を入れて、2週間から3週間後に投入しましょう。
エンゼルフィッシュの飼育用品
フィルター:なるべく高性能なもの(外部フィルターなど)
ソイル・底砂
産卵床
照明など
ヒーター
その他(餌・カルキ抜き・エアポンプなど)
エンゼルフィッシュの飼育で用意すべき飼育用品を紹介します。
エンゼルフィッシュは基本的な熱帯魚を飼育する環境があれば飼育できます。
まず、エンゼルフィッシュは大型になるので水槽は60センチ以上を推奨します。
あと、水質悪化にはそこまで強くないので外部式や底面フィルターなど高性能なフィルターを使ったほうがいいと思います。
水草水槽の場合はソイルなどを敷いてあげるとよいでしょう。
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