更新日時: 2020年/02月/06日 by aruna
様子を見ているとさらエスカレートし、小さいクマノミは、物陰に隠れて出てこなくなってしまいました。このままでは死んでしまうと思った私は、小さいクマノミを別の水槽に隔離することにしました。
隔離すると、ヒレを畳んで痩せて縮こまっていたクマノミもすぐに回復し、今では元気に暮らしています。
(その後再び調子を崩してしまい、他界してしまいました・・・)
このように、考えなしにクマノミを複数同じ水槽に入れると、激しい虐めが始まることがあります。そんな事態を避けるために、対処法や注意点をお知らせします。
クマノミは喧嘩が大好き
カクレクマノミを複数飼育していると、たまに相性が合わず、喧嘩をすることがあります。
ケンカといってもカブトムシのように戦うのではなく、大きいほうが小さいほうを追いかけまわします。
この状態は相手が死ぬまで容赦なく続けられます。このため、どちらも生かすためには、どちらかを別の水槽に移すしかありません。
ちなみに、数日隔離した後に水槽のレイアウトなどを変えて、環境をリセットした後に元の水槽に入れてあげると、けんかなくなることがあります。
しかし、また時間がたつと始まることも多いため、結局は弱い個体を隔離するか、それとも弱っていくのを黙って見届けるかしかありません。
けんかが起きるかどうかは運
もちろん、組み合わせ次第では、けんかが起きない可能性もあります。サイズが全く違うクマノミ同士を混泳させても、仲良くしている場合もあります。
こればかりは運次第なので、我々人間があがいても、どうすることもできません。
ワイルド品は気性が荒い
カクレクマノミは、野生の魚を捕獲してきた個体(ワイルド品)と、人工的に繁殖させた個体(ブリード品)があります。
ブリード品は、稚魚のころから水槽の中で群れで管理されているため、気性がおだやかなことが多いです。
一方、ワイルド品は本能がむき出しになっていて、気性が荒いです。そのため、カクレクマノミを同じ水槽に複数入れたいのなら、ブリード品を選んだ方がよいです。
(もちろん組み合わせによって、ワイルド品でも上手く混泳できる場合も多々あります)
ブリードとワイルドの見分け方は簡単です。ブリードのほうが色が鮮やかで、綺麗なオレンジ色をしています。また、体格も丸っこく、まさに「ニモ」のイメージ通りの姿をしています。
一方で、ワイルド品は暗いオレンジ色をしていて、体型もシャープであることが多いです。慣れれば一発で見分けがつきますが、よくわからない人は店員さんに質問しましょう。
ちなみに、私はブリード品を購入したつもりでしたが、今見るとどこをどう見てもワイルド品でした。私が飼っているクマノミは暗いオレンジでシャープな体型をしているからです。
ブリード品とワイルド品は混泳厳禁
さらに、ブリード品とワイルド品を混泳させるのは絶対厳禁です。どうやらカクレクマノミは、ブリードとワイルドお互いのことを別の種類だと認識しているようで、一緒に飼ってもうまくいくことはほとんどありません。
これらを混泳させた場合、ワイルド品がブリードを負かすとされていますが、実際は体格が大きいほうが勝つことが多いようです。
なお、ブリードとワイルドという違いだけでも認められないのに、別の種類のクマノミを入れると激しい戦いが始まるので、絶対にやめましょう。
後悔しないクマノミの飼い方
私のようにクマノミを隔離できる水槽があればいいのですが、大半の人はそんなものはないと思います。
ですから、あなたがアクアリウム初心者で、クマノミを飼いたいと思っているのなら、一匹だけ飼う方がいいでしょう。
クマノミは一人でも孤独感を感じるような弱い生き物ではないので、一匹だけでも困ることはありません。ですから、大きな水槽に複数飼育するよりも、小さい水槽で一匹だけ飼育する方が、初心者にとっては気が楽です。
クマノミはとても丈夫
クマノミはとても丈夫な魚です。病気にもかかりにくいため、一匹だけなら小さな水槽(30センチ水槽・12リットル)でも飼育できます。
海水魚はメンテナンスが面倒ですが、底面フィルターの上に黒土を敷き詰め、その上にサンゴ砂を敷くと水替えが必要なくなり、足し水だけで管理できます。
エサは何を与えるの?
クマノミのエサは配合飼料で十分です。ただ、栄養価の高いワムシやブラインシュリンプなどの生餌を与えるとよりよいでしょう。
混泳は?
クマノミだけでなく、海水魚全般は非常に気が強いです。むしろクマノミは海水魚の中でも温厚な方だとされています。
クマノミ以外のもっと気が荒い魚(スズメダイなど)などを入れると、水槽が世紀末状態になることもあるため、混泳させるのには非常に気を遣います。
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