更新日時: 2020年/02月/06日 by aruna
ただ、スズメダイなどの魚も、他の種類の魚にはちょっかいをださないこともあるので、一種類につき一匹の原則を守っていれば大丈夫なことが多いです。
イソギンチャクとの混泳は?
カクレクマノミはイソギンチャクの中で暮らしています。しかし、イソギンチャクを水槽で飼育するのは極めて難易度が高いです。
イソギンチャクは水の汚れに敏感なので、小型水槽に投入するとすぐに消滅してしまいます。
そのため、60㎝から90㎝程度の水槽が自然と必要になります。また、イソギンチャクは強力な光を必要とするので、サンゴ育成用のライトなどが必要です。
このように、クマノミを飼育するよりもイソギンチャクの飼育のほうが圧倒的に手間がかかるので、初心者は諦めたほうがよいでしょう。
ちなみに磯に生息しているウメボシイソギンチャクなどは丈夫なので小型水槽でも飼育できます。ただ、カクレクマノミはウメボシイソギンチャクに入らないので、単なるアクセサリー扱いになります。
イソギンチャクは繁殖にも必須ではない
クマノミを繁殖させるときに、イソギンチャクが必須であると勘違いしている人は非常に多いです。
実際、野生のカクレクマノミはハタゴイソギンチャクやシライトイソギンチャクなどの周りに卵を産み付けます。
ですが、水槽の中でクマノミを繁殖させる場合、イソギンチャクは全く必要ありません。イソギンチャクの代わりに、植木鉢や平たい石などを入れておくだけで繁殖させることができます。
クマノミを繁殖させるのに重要なのは、イソギンチャクではなく、周りの環境です。
広くてゆったりとしたスペースに、中のよいカップルを入れると自然と卵を産み始めるのです。
ちなみに、クマノミの繁殖には最低でも60㎝、コンスタントに成功させたいのなら90㎝ぐらいのスペースは必要です。
この水槽にカクレクマノミのペアを2匹だけ入れて、産卵行動に移るまでじっと待ちます。
まとめ:クマノミは一匹だけで飼育するのがベスト!
クマノミは見た目がかわいいので、どうしても複数のクマノミを水槽に入れたくなってしまいます。
ですが、見た目が可愛いというのは私たちが勝手に思い込んでいるだけであり、本当はカクレクマノミは相当気が荒い生き物です。
ですから、クマノミは一匹だけで飼育するのがベストです。
その一匹を何年か大切に育て、繁殖できるようになったら、その時に初めて新しいクマノミを購入すればよいのです。
何年か海水魚を飼育していれば、あなたにもスキルがついているので、大きな水槽でイソギンチャクを入れて本格的なマリンアクアリウムを始めてみるのもよいでしょう。
いずれにせよ、小さい水槽でクマノミを飼育するのはリスクがあるため、最初は一匹だけ飼育することをおすすめします。
関連記事
ハタタテハゼの飼育・寿命・混泳など
ヤエヤマギンポの飼育は簡単?凶暴で混泳できないってホント?
デバスズメダイの飼育と繁殖法を紹介【もうパイロットフィッシュなんて言わせねえ】
シリキルリスズメの飼育は初心者におすすめ!滅多に死なない丈夫な魚!
コメント