更新日時: 2019年/03月/31日 by aruna
海水魚は水質の悪化や水温の変化に弱く、淡水魚よりもずっと飼いにくいです。
しかし、中には淡水魚以上に病気に強い丈夫な魚が存在します。
これから海水魚を飼育してみようとお考えの初心者向けにおすすめを選んでみました。
ルリスズメの仲間
ルリスズメダイ、シリキルリスズメダイなどのスズメダイの仲間は、海水魚の中で最も飼育しやすいです。
20度を下回ってもピンピンしているぐらい温度変化にも非常に強いですし、プラケースでも飼育できるぐらい水質悪化にも強いです。もちろんエサはなんでもよく食べます。
体色も鮮やかな青色でとてもきれいなので、とりあえず海水魚を飼育したいという人にはおすすめです。
しかし、デバスズメを除くスズメダイの仲間は非常に狂暴で、自分以外の魚に激しい攻撃を仕掛けます。とくに似たような姿形の魚を攻撃するため、45cm未満の小型水槽では一匹しかスズメダイの仲間は入れられません。
ちなみにクマノミにも攻撃を仕掛けるため、ハッキリ言っていろいろな種類の海水魚を混泳させたいのなら、デバスズメ以外のスズメダイ類を水槽に入れるのはやめた方がいいでしょう。
ただ、大量にスズメダイを投入すると、縄張りが主張できなくなるために、喧嘩をするのを止めます。ショップの水槽でスズメダイたちがおとなしくしているのはそのためなのですが、この飼育法だと水が汚れやすくなるのでやめた方がいいでしょう。
スズメダイの仲間は非常に体色が美しく、サンゴ礁を再現するのならぜひとも投入したいのですが、群れで泳がせたいのなら90センチ~120センチの大型水槽が必要になります。
ギンポ・ブレニーの仲間
ヤエヤマギンポやカエルウオなど、ブレニーの仲間も非常に水質悪化に強いです。彼らは直射日光の当たる磯などに生息しているため、水温の変化にも非常に強いです。
ギンポやブレニーは温厚でほかの魚を追いかけたりすることはないですし、ほかの魚にも追いかけられることはありません。しかし、同じブレニー同士だと激しく争うため、一つの水槽に一匹までしか投入できません。
さらに、ギンポやブレニーは水槽のコケを食べていますが、水槽のコケを食べつくした場合、やせ細って餓死してしまいます。カエルウオの場合は人工飼料に慣れやすいようですが、ヤエヤマギンポの場合コケしか食べない個体もいるため、小型水槽に大きな個体を投入するのはやめた方がいいでしょう。
ヤエヤマギンポは体が小さくても非常によくコケを食べるため、小型水槽の場合は3センチぐらいの幼魚で十分です。それかインドカエルウオなどの別の種類を選んだ方がいいでしょう。
クマノミの仲間
クマノミの仲間も水質悪化などに非常に強い耐性を持っています。ただ、ギンポやルリスズメほどではないので、まだ水槽が立ち上がっていない時期に投入すると調子を崩して死んでしまうことが多いです。
ですから、ちゃんと水槽を立ち上げて2週間から1か月程度経過した状態で投入するのがベストです。ちなみにクマノミもかなり性格が狂暴で、同種同士かなりケンカをすることがあります。放置しておくと弱いほうがいじめで死んでしまうため、原則として一匹づつ飼育するのがベターです。
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