更新日時: 2019年/06月/23日 by aruna
このように、簡単なようで意外と難しいのが金魚の飼育なので、ワキンといえどもナメてかからないほうがいいといえるでしょう。
和金の飼育環境
和金は金魚の中でも最も大きくなります。最初は10リットル程度の30センチ水槽で飼育していても、あっという間に20センチぐらいの大きさに育ちます。
特に小赤は巨大化する傾向にあるので、最初から少し大きめの水槽(45センチ水槽程度)を購入したほうがよいでしょう。
あと、金魚は水草を食べることで有名ですが、和金は特にその傾向が強いため、水草を入れるとあっという間になくなってしまいます。
和金の混泳
和金は寄生虫の問題さえクリアできれば、あらゆる魚と混泳できます。しかし、口に入るものはなんでも食べるので、小さいメダカなどの混泳はNGです。
あと、よく言われていることですが、ランチュウや琉金などの丸い体型の金魚と一緒にするといじめることが多いので、和金体型の魚同士で飼育するようにします。
和金の繁殖
和金は最もフナに近い種類なので、簡単に繁殖させることが可能です。春先になると、オスのエラの周りや胸ビレに白い点が現れます。
これは追星と呼ばれる、成熟したオスの証です。この追星が出ているオスとメス(お腹が膨らんでいる個体がベストです)を水槽に入れて、アナカリスなどの水草を浮かべておくと、産卵を始めます。
1000個以上卵を産みますが、無精卵だったり、うまく成長できなかったりと、大人に育てるのはごく一部です。孵化した稚魚にはブラインシュリンプを与えます。
稚魚用の配合飼料や冷凍ブラインでも構いませんが、稚魚の生存率と成長スピードが大きく落ちます。
一か月程度で金魚の形になり、さらに数か月すると色がついて大人と同じ形になります。
ちなみに色がつかず、フナ色のままの個体もいます。
和金の寿命
ワキンは金魚の中で最も長生きする種類です。寿命は5年から10年程度だといわれていますが、個体によってははるかに長生きするものもいます。
たとえば、イギリスで飼育されていた和金は、40年以上生きていたため、ギネスブックにもっとも長生きした金魚として登録されています。
このように、大事に飼育してあげれば何年も生きることも珍しくありません。
和金の餌
ワキンは配合飼料も生餌もなんでもよく食べます。乳酸菌などが入った餌(メディゴールド)を与えると免疫力が強化され、病気にかかりづらくなります。
和金の種類
和金にはさまざまな改良品種がいます。
小赤
小赤は、フナ尾(フナのように尾ひれが二つに分かれた個体)で全身が真っ赤のタイプのワキンです。金魚すくいや肉食魚の餌として大量生産されています。
全ての金魚の中で小赤が最も生命力が強く、非常に汚い水の中でも生存することが可能です。
更紗和金
和金の中でも三尾(尾ひれが琉金やらんちゅうのように3つに分かれた個体)で、白と赤のまだら模様になっているものを更紗和金と呼びます。
金魚屋さんや熱帯魚ショップなどで売られている和金はこのタイプが多いです。
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