更新日時: 2022年/06月/06日 by aruna
そこで、ババオウゴンオニの産卵セットには、ハイパーレイシ材などの植菌カワラ材、レイシ材を使用します。
(ハイパーレイシ材とは、西日本こんちゅう社が販売するクワガタ専用に栽培されたレイシ材です。他にも微創研が発売している植菌レイシ材もあります。こちらのほうが流通量が多く手に入りやすいです。)
タランドゥスやレギウスなどの難関種もほぼ確実に産卵させるので、私もずっとレイシ材を使用しています。
いくらババオウゴンオニといえども、このレイシ材さえ用いれば比較的簡単に産卵させることが可能です。
ババオウゴンオニの産卵セット
ババオウゴンオニの産卵セットは上記の動画のように埋め込みマットで材を埋めても構いません。
ですが、ケースに新聞紙を入れてレイシ材を入れるだけでもOKです。
ちなみにレイシ材は皮をむかずにそのまま使用したほうが産卵数が多いというデータがあります。
ババオウゴンオニは、産卵木が気に入ると材の中に侵入し、卵を産み付ける部屋を作ります。
そのため、メスが木の中に入っていった穴から、大量の木くずが積み上げられます。
木くずを確認後、1か月程度待てば、卵を回収できます。
レイシ材を使えば、だいたい10個から20個程度の卵を得られます。
ババオウゴンオニは無精卵が多い
ただ、ババオウゴンオニはせっかく産卵までこぎつけても、卵が孵化しなかったり、無精卵を大量に産むことがあります。
特に、近親交配を繰り返し、血が濃くなったペアは顕著であるため、こまめに血の入れ替えをするとよいでしょう。
【追記】ショップに聞いた産卵法
最近ショップでババオウゴンオニクワガタの産卵方法を聞き出しました。どうやら材よりも菌床プラケースのほうがババオウゴンオニの場合は成績が良いようです。
一部のショップや通販などでカワラタケ菌床が詰め込まれたプラケースが売られているので、ババオウゴンオニに産卵させたい方にはお試しください。私も試しましたが数個ですがきちんと産卵してくれました。
菌糸ボトルや菌糸ブロックを飼育ケースに詰めるなどして菌床産卵を試してみてもいいでしょう。
ババオウゴンオニの適温
ババオウゴンオニは、20から25度前後が適温です。
オウゴンオニクワガタの仲間は高温に弱く、ババオウゴンオニ以外の種類は22度前後を好みます。
ババオウゴンオニは一番高温に強いため、成虫なら夏場の高温もある程度までなら耐えられます。
しかし、幼虫の場合、夏場を冷房なしで乗り越えるのは難しいため、20度から22度程度をキープするようにしましょう。
ババオウゴンオニの幼虫飼育
ババオウゴンオニの幼虫はカワラ菌糸でしか育ちません。ですから、カワラタケの菌糸ビンで飼育する必要があります。
幼虫の期間は案外短く、6か月から一年以内には成虫になることがほとんどです。
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