更新日時: 2019年/04月/18日 by aruna
などと書かれているものがあります。
しかし、実はどんなに高品質なゼリーを与えても、クワガタやカブトムシの寿命を延ばせるわけではありません。
実際、あるブリーダーが高たんぱくゼリーだけを与えたオオクワガタと、普通のゼリーを与え続けたオオクワガタの寿命を
比較しましたが、結果はほぼ変わらなかったそうです。
クワガタやカブトムシの成虫は糖分と水分さえあれば生きていけるようで、ほかにどんな成分が入っていても寿命にはほとんど関係がないようです。
実際、成虫は水だけ与えていても長い期間生きていられるので、高品質な昆虫ゼリーは人間の自己満足である可能性が高いです。
高タンパクゼリーで産卵数は増える?
昆虫ゼリーには産卵数促進をうたった製品があります。
実際、オオクワガタやヒラタクワガタのメスは産卵時に昆虫の死骸などを食べているので、
高たんぱくゼリーを与えると産卵数がアップするのは間違いないようです。
しかし、エサによる差異よりもメスが持っている素質の方が大きいです。
ですから、もともと産卵数が少ない体質のメスにどれだけ良い昆虫ゼリーを与えてもそれほど産卵数が増えるわけではありません。
あくまでもおまじない程度と考えたほうがよいでしょう。
あと、よく勘違いしがちなのですが、高たんぱくゼリーを与えて産卵数がアップするのはドルクス属(オオクワガタ・ヒラタクワガタ)のみです。
それ以外のクワガタのメスは肉を食べないので、産卵促進ゼリーを与えても全く意味がありません。
実際、私はタランドゥスのメスに虫の死骸を与えたことがありますが見向きもしませんでした。
一方でホペイや台湾オオクワガタのメスは虫の死骸を与えるとバリバリとむさぼり始めます。
このように、高たんぱくゼリーを使うシーンというのは極めて限定されているということを覚えておいてください。
昆虫ゼリーを与える頻度は?
カブトムシやクワガタは、昆虫ゼリーを与えれば与えるだけ食べてしまいます。
たとえば、ケースの中に5個ゼリーを入れておくとあっという間になくなってしまいます。
ですが、カブトやクワガタは水さえあればかなりの期間生きていられるため、
一匹につき、一週間に一個程度与えればよいでしょう。
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